日本の基準はどうなっているの?
品確法の性能表示制度の「断熱等性能等級」はどのようなものがあるの?
等級は、下記のように、省エネルギー基準に基づいて判断します。
等級4:平成28年に制定された基準(通称「28年基準」)に適合する程度のエネルギー削減が得られる対策を講じた住宅
等級3:平成4年に制定された基準(通称「4年基準」)に適合する程度のエネルギー削減を得られる対策を講じた住宅
等級2:昭和55 年に制定された基準(通称「55年基準」)に適合する程度のエネルギー削減を得られる対策を講じた住宅
等級1:その他
断熱性能を表す「断熱等性能等級」は最高基準の等級4が望ましいの?
国は住宅の断熱性能について、段階的に基準を引き上げてきました。現在では2013年に改定された「断熱等性能等級」に基づき、最高等級の「等級4」が推奨されています。
年間冷暖房負荷の基準
東京も近畿もⅣ地域です。
北海道は Ⅰ地域です。 暖房だけですから Ⅳ地域 より負荷が小さいです。
沖縄はⅥ地域です。 冷房だけですから Ⅳ地域 より負荷が小さいです。
Ⅳ地域は暖房も冷房も必要で、日本で最も冷暖房エネルギーがかかる地域です。この地域の日本最高等級の「等級4」のエネルギーを計算します。
「等級4」
460 MJ/m2・年=460×0.2778=127.8 KWh/m2・年
が冷暖房に必要なエネルギー量です。
世界基準の「パッシブハウス」とはどれだけなの?
一方世界基準であるパッシブハウスの暖房必要エネルギー量は15 kWh/m2・年(1年間で有効床面積1平方メートルあたりのキロワット時)で冷房必要エネルギー量は地域により少し変わりますが東京も大津市の場合も21 kWh/m2・年(1年間で有効床面積1平方メートルあたりのキロワット時)ですから
パッシブハウス
暖冷房エネルギー=暖房15 +冷房21=36 kWh/m2・年
が冷暖房に必要なエネルギー量です。
冷暖房に必要なエネルギー量を比較して視覚で表すとこんな絵になります。
冷暖房に必要なエネルギー量の比較
パッシブハウスは断熱等級4の 70パーセントオフで 冷暖房ができます。
年間暖冷房負荷の基準値とは
(単位 1年間・1平方メートルにつきメガジュール)
ですから、実際の必要エネルギーは
上記数字に住宅の延べ床面積をかけた数字になります。
これをもとに30坪の住宅の場合を比較してみます。
断熱等級4・30坪(99.2m2)の年間冷暖房エネルギー量
=460 MJ/m2・年×99.2m2×0.2778
=12677.8 KWh/年
パッシブハウス・30坪(99.2m2)の年間冷暖房エネルギー量
36 kWh/m2・年×99.2m2
=3571.2 KWh/年
30坪の住宅の 年間冷暖房エネルギー量 断熱等級4・ 12677.8 KWh/年 > パッシブハウス・ 3571.2 KWh/年
これだけ違いますね。
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