パッシブハウスの作り方 1
窓は熱エネルギーのロスもありますが、太陽熱を受け入れるというプラスの面も持っています。
窓を計画することは大変重要です。
プラスとマイナスを両てんびんにかけて何度もシミュレーションを重ねていきます。
窓の構成要素は窓枠とガラスで構成されています。
パッシブハウスにするためにはパソコンソフト「PHPP」に入力するのですが、以下が必要な項目です。
PHPP Ver8.4の入力画面で説明していきます。
Window frames(窓枠)について
エクセル表の左から以下の順番で入力していきます。
(窓枠の断熱性能)
1. U f –Value・・・・・・・・・・・・・・ left(W/(m²K))、Right、Bottom、Above
(枠見付寸法)
2. Frame width ・・・・・・・・・・・・ left(m)、 Right、Bottom、Above
(ガラス端部の熱橋)
3. Glazing edge thermal bridge ・・・・・・・Ψ Glazing edge left(W/(mK))、 Right、Bottom、Above
(取付上の熱橋)
4. Installation thermal bridge・・・・・・・・Ψ Installation left(W/(mK))、 Right、Bottom、Above
※この「4. Installation thermal bridge」の数値はどのように取り付けるかで変わってきます。
Glazing(ガラス)について
5. 日射取得率g-Value
6. 断熱性能U g –Value(W/(m²K))
以上の6項目をPHPP入力していきます。
PHPP Ver8.4のWindow frames(窓枠)入力画面はこのようになっています。
Window frames(窓枠)入力1
Window frames(窓枠)入力2
PHPP表の下部にはパッシブハウス認定を取ってある窓データーがリスト表示されてます。
この商品を使えば簡単です。
PHPP Ver8.4のGlazing(ガラス)入力画面はこのようになっています。
Glazing(ガラス)入力
ガラスも認定品がリストアップされています。
日本メーカーでは
木製サッシで飯田ウッドワークシステム株式会社がドイツパッシブハウス研究所で認定されています。
また、樹脂サッシでYKKapの APW330、APW331、APW430、APW431が燃費ナビに初期入力されています。
以上が窓枠とガラスについての入力です。
別ワークシートでどの窓にどの窓枠を使い、どのガラスを使うのか、窓のサイズは?
などを入力していきます。次回に説明します。
断熱性能値(U f –Value、U g –Value)が大きい(熱が移動しやすい)窓・ガラスは
冬の場合でいえば「寒い・・・・。」のです。
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